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RIE MIYATA

この冬欲しいコートは、この10着!

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

この冬は、アウターを主役にする着こなしがオントレンド。数あるアウターの中でも、本命はやはりコート。重たく見えると警戒されてきたところもあるコートですが、今季のコートは着こなしが楽しくなりそうな、新フォルムが浮上。自在のアレンジに誘うデザインがたくさんあって、目移りしてしまいそう。

そこで、今回はワードローブに迎えたい新顔コート10点を冬本番前にピックアップしました。オススメのスタイリングポイントも解説するので、合わせてチェックしてみてください。

◆コクーンチェスターコート 45,000円(+TAX)

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縦長シルエットがうれしいチェスターコートはこの秋冬マストハヴの筆頭。ラムウール100%だから、しんなり身体に沿って重さを感じにくいタイプです。オーバーサイズのシルエットは少しほっこり感があるので、やさしい顔つきに。チェスターにありがちな男っぽさ過剰に見えないのもいいところ。チェスター特有の着丈を生かして、袖を通さない肩掛けにすると、こなれた着姿に。ボーダー柄のニットにかぶせてウインターマリンのコーデにも仕上げやすくなっています。

◆ピンストチェスターコート 46,000円(+TAX)

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同じチェスターでも、こちらは細いピンストライプの縦縞が入っているので、さらに細長イメージが強く感じられます。冬場でも重たく見えないスレンダー仕立ては重宝しそう。ウールの風合いが大人感を強調。メンズライクなたたずまいが着こなしに風格をまとわせてくれます。ストンとした縦落ちシルエットがすっきりした着映えを生みました。膝丈スカートでさらにシャープに整えつつ、シャイニーなスニーカーでハズして、気張らない風情に。

◆ニードルチェックコート 52,000円(+TAX)

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コートは見える面積が広い分、生地選びが重要なポイント。イタリアの生地メーカー「PONTE TORT」の上質生地を用いたこちらのチェック柄コートはプリントではありません。無地とチェック柄の生地を重ねて針(ニードル)で刺すようにして1枚の生地に仕上げるニードルパンチ加工を施すことによって、チェック柄を表現しています。この製法ならではの風合いが別格の高級感を寄り添わせました。生地の内側に空気をたくさん含むので、軽くてエアリーなのに、しっかり暖かい。色はトレンドのウインターパステルです。

◆ビーバーフードコート 42,000円(+TAX)

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見るからに暖かそうで、しかも肌触りがソフトなタイプは、気持ちまでぬくもらせてくれます。繊維が細いと、穏やかな風合いに加え、上品な光沢が備わるので、着姿に格上ムードが出ます。ニットのワンピースにさらりと羽織るだけで、クラス感を帯びたハイフェミニンのスタイルを演出できそう。色数を抑えて、コートとワンピのバイカラー(2色使い)に仕上げるのが、うるさく見せないコツ。襟をフードにして首周りに程良くいボリュームを添えています。

◆リバーシブルコート 52,000円(+TAX)

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裏地にもうひとつの表情を宿すリバーシブルコートはそれぞれの雰囲気を生かした着こなしが楽しめる、重宝度抜群のアウター。表と裏でオーソドックスとカジュアルに使い分けられるダブルフェイス仕立てなら、出番も楽しさも2倍。ジーンズに合わせても手抜きに見えないのは、ややレトロなフォルムのおかげ。袖をまくって前を開けると、肩の力が抜けたエフォートレスな風情に仕上げやすくなります。ジーンズの裾をロールアップするのは、コートルックを重たく見せない小技。ニット帽もいい味を加えてくれます。

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モードなシルエットに様変わりするリバースサイドでは大胆にムードをチェンジ。コートの前を開けて、布を遊ばせ、くつろいだたたずまいを呼び込んでいます。クロップト丈のワイドパンツで合わせてマニッシュ感を際立たせました。一方、足元はハイヒールを引き合わせ、フェミニンをプラス。モノトーン系の色バランスにまとめて、コートの風変わりな形を印象づけています。

◆フードショートコート 38,000円(+TAX)

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コンパクトな形のショートコートは、着姿を初々しく見せてくれます。小柄な人に似合いやすいのはもちろん、普通体型の人にも脚長イメージをもたらすから、秋冬の心強い味方。立体的でボリューミーなフードがさらに顔を小さくキュートに演出。襟周りのエレガントな雰囲気が全身にたおやかさを忍び込ませています。共布のベルトを無造作っぽく締めて、自然体ムードを醸し出して。復活がめざましいプリーツスカートでレディーライクに仕上げるのが、今季らしいまとい方。

◆ダッフルコート 49,000円(+TAX)

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厚手のダッフルコートがトレンドに戻ってきました。ナチュラルな雰囲気のトッグルボタンも程よく視線を引き込んでくれます。とりわけ優れた羊毛がとれる産地として知られる、オーストラリアのジロン地方原産のウールを100%使用。国内で織り上げた生地は高密度の二重織りで独特のハリ感があります。一般にはカジュアル色の濃いダッフルですが、こちらは大人シックな別ムード。お約束のマリンボーダーとは抜群の相性を発揮。オンの着こなしに重ねても違和感のない仕上がりです。

◆ダッフルメルトンコート 55,000円(+TAX)

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コート選びで忘れてはいけないのが、ぬくもりを保証する織りの確かさ。Pコートやダッフルコートによく使われるメルトン生地は、織物の密度を高める「縮絨(しゅくじゅう)」という作業を加えてあるので、フェルトのようにしっかりした素材感に仕上がります。肌触りが柔らかいうえ、重厚感や保温性があり、頼り甲斐は申し分なし。腰までしっかりかかるミドル丈で、割と女性らしいラインは着こなしのパートナーを選びません。大きな襟がアイキャッチー。冬のホワイトコーデにぴったりの1着です。

◆ホワイトラクーンモッズコート 68,000円(+TAX)

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ミリタリーやモッズはリバイバルが勢いづいていて、この秋冬から迎え入れたい注目トレンド。でも、そのまんまの雰囲気ではなく、フェミニンに味付けするのが、今の気分。撥水加工が施してあるのに加え、渋めの光沢感も備わっていて、スカートにもパンツにもマッチする生地感は貴重。ざっくり羽織って、ヌケ感を醸し出すのが、上手に操る秘訣。ふわふわのボアが襟周りにあしらわれているうえ、ダウンのライナーもついているので、寒い日も安心。ホワイトラクーンがミリタリーを上品顔に様変わりさせた、オールマイティーに着られるモッズコートです。

◆レイヤードムートンコート 210,000円(+TAX)

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ムートンも強力トレンドの素材ですが、今季は異素材ミックスを試したい気分に誘われます。ムートンのフレンドリーな質感はレザーやファーと組み合わせると、さらに引き立ちます。スペイン産のメリノムートンを用いたこちらのコートは布、レザー、そしてファーまでミックスしたこれ以上ないほど手の込んだ異素材コンビネーション。トレンチタイプの布地アウターの内側にムートンのコートをレイアウトしました。袖はゴート(山羊)レザーで、フード周りにはラクーンのファー。使い勝手に優れたラグジュアリーカジュアルなコートです。

今季にまといたくなる10点のコートはいかがでしたか。「ガリャルダガランテ」では10月23日から、アウターフェアが開催されます。これらのほかにもこの秋冬の装いを応援してくれる新作コートがそろうので、見逃す手はありません。寒さが厳しくなる前に冬場のパートナーを手に入れて、自分らしいウインタールックを楽しんでください。

フェア詳細はこちらからご確認下さい。↓
http://www.gallardagalante.com/pr/1410coatfair/

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