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秋本番の前から頼りになる、新顔の「小物&アクセサリー」

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

最近は夏と秋ですっかり「衣替え」してしまうのではなく、オールシーズン感覚で着こなしに幅を持たせるコーディネートが支持を広げています。いわゆる「シーズンレス」の流れです。服の見栄えに変化が小さくなると、一段と重みを増してくるのがバッグや靴、アクセサリーです。夏のうちから秋気分を先取りできる点でも、この傾向はおしゃれの選択肢を増やしてくれます。そこで、「ガリャルダガランテ」は秋に向けて夏から重宝する小物類を提案しています。今回は秋本番の前から頼りになる、新顔の小物とアクセサリーをご紹介していきましょう。

◆ファーをアクセントに

シルエットやテイストだけではなく、素材にもトレンドがあります。2016-17年秋冬シーズンに話題を集めそうな素材No.1は「ファー」。以前からファーは秋冬の重要マテリアルですが、今度の秋冬は勢いが違います。でも、ファーをアクセントにしたバッグなら夏のうちからでも取り入れられます。

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こちらはいかにも夏らしいかごバッグにファーをフラップ(ふた)としてあしらったタイプ。季節感の常識にとらわれない「シーズンレス」のトレンドを受けて、秋冬でもかご(バスケット)バッグを持つのが新たなセオリーに。秋冬の目印的なファーを添えているところも季節をまたぐような演出。だから、夏に持っても様になります。ラタン(籐)よりも希少な素材は色や太さがまちまちで、アンティーク調の風合いが出ています。

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ファーのチェーン付きショルダーバッグはキュートなファーのポンポンがほのぼのと愛らしい。近頃のバッグトレンドはアクセサリーライクに見せる傾向が強まっています。ゴールドのチェーンはリッチ感を添えてくれそう。ボディーを横切る斜め掛けが絵になります。淡泊になりがちな夏ルックを格上げする小道具にも使えます。秋冬本番にはコートの上からオンすると、ポンポン部分がリズミカルに揺れ弾んでほっこり感が生まれます。

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ファーがブームになるこの秋冬はラムやカシミヤ、ゴートなど様々な種類のファーが登場します。それぞれに質感が異なるから、いろいろな素材を試したくなります。ラムのスヌードはボタンをはずして、ジレ(ベスト)風やチョーカーライクに使える3way仕様だから、秋本番前から着こなしに迎え入れられるはず。ボリュームを生かして、カットソーやシャツの上に無造作っぽく載せるアレンジがおしゃれ。二の腕や手首など、意外なポジションに置くのもおすすめです。カシミヤゴートのジレはふわふわの風合いがやさしげなムードを呼び込みます。ボタンが2カ所に付いているので、長めにもショートめにも調節できます。

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背中をくるむファーのアウターはまだ夏では早すぎますが、ファーをポイント(部分)使いしたシューズなら夏から取り入れやすいでしょう。「omble de peridopal(オンブル・ドゥ・ぺリドパール)」のフラットサンダルは足の甲を覆う部分にファーが配してあり、サンダル特有ののどかさとファーならではのゴージャス感を兼ね備えています。色はシックなツートーン。ファーが適度に足元で主張しているから、夏はショートパンツやジーンズなどのカジュアル顔アイテムに合わせ、秋から先はワイドパンツやマキシ丈スカートなどのボリューミー系ボトムスに合わせるコンビネーションが楽しめます。

◆チャンキーヒールシューズ

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靴は毎シーズンのように新たなフォルムが登場します。今度の秋冬に狙いたいのは、パンプスとブーティの中間的な性格を持つ「シューティ」。くるぶしに履き口が重なる程度の高さがあるけれど、ブーティほどブーツっぽくはなく、足の甲から爪先にかけてはパンプス風の見栄え。履いていくシーンを選ばない重宝シューズとなりそう。ブーツほどには足を包み込まないので、秋の手前からでも履き始められます。太めのチャンキーヒールはピンヒールのようには疲れないうえ、フラットシューズほどくだけて見えにくいから、出番が多くなるはず。クラシカルなムードは自在の着こなしに溶け込みます。深めの履き口は脚を華奢に見せてくれます。

◆レザーバングル

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さて、ここからはアクセサリーに目を移しましょう。ファーと並ぶ秋冬マテリアルと言えば、レザーしかありません。夏のレザーは服では暑すぎますが、レザーのアクセサリーなら無理なく取り入れられます。今の人気急上昇アイテムは太めのレザーバングル。バングルと言うと、金属やプラスチックのイメージが強いだけに、レザーバングルはサプライズな表情。クロコのエンボス加工を施したアイボリーとキャメルのバングルは季節をまたいで使いやすそうです。たっぷりの幅が利いて、腕を細く見せられます。革の質感のおかげでクールな風情も加わります。

◆華奢アクセサリー
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メタリックなアクセサリーを選ぶなら、人気の「華奢系」を選んでみてはいかがでしょう。余計な主張を押し出しすぎない、小ぶり、控えめのアクセサリーは、服とのマッチングで邪魔になりません。でも、かえって細やかなおしゃれ気配りを感じさせて、装いに気品をもたらします。シンプルなバングルは夏のうちからTシャツに合わせても、こなれ感が出せます。目立ちすぎない分、重ね付けも自在。既にヒットしているチョーカーの流れを引き継ぐ格好で、ショートネックレスにも関心が集まっています。癖がないから、飾らない見栄えのウエアにオンしてもバランスが壊れません。むしろ、サラリとまとう感じで合わせると、持ち味を引き出せそうです。

◆ゴールドアクセサリー「K10シリーズ」

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「ガリャルダガランテ」のジュエリーラインに新たなベーシックアイテム「K10」シリーズが登場しました。名前が示す通りK10のイエローゴールドやホワイトゴールドを使用。K24の純金ほどにはくどく見えにくい、やさしいまばゆさが自然に着姿となじみます。ぎらつき感の強いシルバーに比べて、大人っぽさやリュクスムードを呼び込んでくれる点でも扱いやすいでしょう。穏やかなゴールドの光輝は夏服にも秋ルックにもマッチ。静かなブームになっているスターモチーフ(星形)は洋服のプリント柄ではためらってしまいそうですが、ジュエリーならカジュアルっぽく見えません。短めのネックレスはロングタイプとの重ねづけがおすすめ。イエローゴールドとホワイトゴールドをミックスしたロングチェーンとのコンビネーションはドラマティックな見え具合を生みます。

ジュエリーの「レイヤード」という新しい使い方は試し甲斐があります。たとえば、バングルとブレスレットを融け合わせたようなミックスタイプは1本でレイヤードに仕上がります。小ぶりのスターモチーフ付きは同じ星形をあしらったネックレスとのセット使いに誘われます。近頃のイヤーアクセはやや目立ち度の高いデザインが人気を集めています。ロングチェーンのピアスは長く垂れたチェーンが視線を引き込みます。しかも、こちらは先端にあるダイヤモチーフをポストに通すことによって、フープ(輪っか)状にトランスフォーム(変形)できる仕掛け。使い途が2倍に広がります。イエローゴールドとホワイトゴールドのミックスを生かして、同じ配色のネックレスやリングと組み合わせるのも素敵なアイデア。小指にはめるピンキーリングはレザーバングルやチェーンピアスとも好相性を発揮するので、好みのバランス感を組み立てられます。

秋に向かっていく時期は気温が微妙で、服のコーディネートが悩ましくなる頃でもあります。でも、気に入った小物や靴、アクセサリーがあれば、割とさっぱりめの着姿でも自分らしくアレンジが利きます。「ガリャルダガランテ」はこの時期に限らず、オールシーズンで印象を変えて楽しめる小物やアクセをしっかりそろえているから、まだ夏のうちから使い始めて、マイスタイルのコーデをじっくり熟成してみてはいかがでしょう。

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