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RIE MIYATA

2017春夏トレンドをキャッチ アイテム別キーワード

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

寒い日が続いていますが、今の時期にワードローブへ迎えたいのは、春から着られる新作でしょう。2017年の春夏トレンドを知っておけば、コーディネートやショッピングにも困りません。今回は主なトレンドキーワードを、「ガリャルダガランテ」の新作アイテムと一緒に見ていきましょう。春からの着こなしにきっと役立つはずです。

◆スプリングアウター

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COAT 41,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

温度が微妙に揺れ動く春先はまだまだアウターが手放せません。真冬仕様の本気防寒タイプではなく、軽やかさや動きやすさが欲しいところ。トレンチコートを脱いだ後はこちらのような重たくないアウターが重宝します。コットンのバーバリー生地だから、きれいな光沢を帯びています。ノーカラー(襟なし)で首周りがすっきり。オーバーサイズ気味のシルエットは寒い日にインナーを着込んでも窮屈になりません。暖かい時期になっても、ボディーにつかず離れずの心地よさ。居場所を選ばない着映えだけに、自然と出番が多くなりそうです。

02
JACKET 35,000円+tax (The Keys to the Closet)

春先に着たいのは、「冬の終わり」を実感できる、ライト感覚の羽織り物。着丈の短いジャケットは、見るからに春気分を感じさせます。こちらは共布のサッシュベルトをジャケット本体に縫いつけてあり、オントレンドのガウンライクな着映えに。しかもビッグシルエットの仕立てで、こちらも今のおしゃれムードにマッチ。袖と裾が両方とも末広がりになっていて、ゆったりとした着姿に仕上がります。細身のボトムスで合わせて、腰から下をほっそり見せるスタイリングも試しやすそう。ほんのりとつやめきを帯びた質感が大人っぽい落ち着きを感じさせます。

◆エクストリームシルエットのトップス

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SHIRTS 18,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

春夏シーズンのビッグトレンドに挙げられるのが、過剰な長さや膨らみが特徴的な「エクストリーム(=極端)シルエット」。これまでのオーバーサイズのさらに上を行く、やりすぎぎりぎりのボリューム感です。カフス(袖先)が長いデザインのシャツは意外感の高さとファニーな雰囲気が持ち味。袖口のボタンを開けて着れば、袖の長さをさらにアピールできます。スリットも生きて、エアリーな袖景色が生まれます。前後で異なる着丈を、ウエストアウトで際立たせるアレンジも。ニットトップスをさらっと重ねて、はみ出した袖先を印象づけるレイヤードも効果的です。

04
KNIT 18,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

指先を完全に覆い隠して、さらにまだ袖が余るスーパーロングスリーブはこのトレンドのアイコン的な存在。長いだけではなく、ひじから先がたっぷり広がっているフレア袖はユーモラスな風情。おしゃれを面白がるという「プレイフル」のトレンドにもなじみます。朗らかな見え具合はやわらかい女っぽさも引き出してくれそう。実は袖先の部分を身頃とは別の素材で仕立ててあるので、1着で2種類の異なる風合いを楽しめます。フォルムと質感の両方でデザイン性が高い分、1枚で着ても様になります。

◆ドレープニット

05
KNIT 18,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

穏やかなドレープを帯びた装いは余裕や品格を漂わせます。こちらのニットトップスはシルクで編んであります。しかも、繭(まゆ)から取った糸を精製しないで、そのまま使ったロウ(=生)シルクで編んだもの。素朴な風合いが好まれています。この糸のおかげで、絶妙なねじれが生まれ、ドレープに深みが出ています。同時に、飾らないラフ感も備わっていて、フレンドリーな雰囲気に着こなせます。ニットにつなぎ目のないホールガーメント仕上げは格別の着心地を保証してくれます。

◆キャミソール、スリップドレス

06
KNIT 12,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

夏に向けて盛り上がっていきそうなアイテムに、キャミソールやスリップドレスがあります。どちらも程よい素肌の露出ができるうえ、春先はライトアウターのインナーとしてレイヤードに組み込めます。Tシャツとも相性のよいニット素材のキャミソールは秋口まで活躍してくれる「働き者」の1着。ナチュラルな表情の編み地は、気取りのないコーディネートに一役買います。素っ気ないシャツの上から重ねるだけで、キュートさや楽観ムードが加わるから、着こなしの隠し味に役立てて。

07
DRESS 28,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

海辺のライフスタイルがおしゃれのテイストに仲間入り。背中の開いたサンドレスや、細い吊り紐のストラップドレスはクラシックな雰囲気も呼び込みます。こちらのキャミソールドレスはニットトップスとのレイヤードで春先からすぐに着られそう。軽やかなサテン生地で仕立ててあり、静かなシャイニーを宿しています。ノーブルな質感を生かして、あえてデニムパンツと引き合わせてもおもしろいでしょう。初夏には素肌にそのままオンして、伸びやかなリゾート風味に。シーズンを越えて自在に着こなせます。

◆エコスエードのセットアップ

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BLOUSE 15,000円+tax PANTS 17,000円+tax (GALLARDAGALANTE NAVY)

上下がそろいのセットアップ人気が衰えを見せません。スーツのようにはかしこまって見えないから、くつろいだ雰囲気や自然体のムードを醸し出す見せ方が組み立てられます。よくあるジャケット×ボトムスではなく、こちらはブラウスとパンツの組み合わせ。エコスエード素材を選んで、やさしげなキャラクターをまとわせました。全体的にはシンプルなブラウスはカフスがイレギュラーに長く、今年らしい見え加減。袖口を折り返して着たり、ボタンを外して遊ばせたりと、袖先で遊べるので、1着でいくつもの着方を楽しめます。

◆進化系ワイドパンツ

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PANTS 21,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

楽ちんなワイドパンツはもはやトレンドを越えて、定番ボトムスに成長してきました。ただ、見慣れてきただけに、今までとはひと味違うバリエーションが欲しいところ。オーガニックコットンを使ったワイドパンツは表面に自然な凹凸感があって、こなれた印象を生んでいます。余計な気負いを遠ざけた伸びやかシルエットと、布の風合いがちょうどいい感じで折り合っています。深めに折り返したウエストは、腰の細感を引き立ててくれます。目新しいディテールがおしゃれのカギとなるこの春夏にふさわしいアイデアです。

010
PANTS 21,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

アイキャッチーな小技やディテールが相次いで登場してくるこの春夏に見逃せないのが、ベルトの操り方。余らせた端を長く垂らしたり、太めベルトで主張を盛り込んだり。ベルトはこれまでの小物扱いから「大物」へと出世を遂げます。コットン仕立てのワイドパンツに添えたのは、牛革のサッシュベルト。無造作に端を遊ばせるアレンジがリラクシングな気分を寄り添わせます。シンプルなトップスも、目を惹くベルトでウエストマークすれば、今年らしい着姿に仕上がります。パンツの丈は、少し足首がのぞくよう、やや短めをチョイス。広い裾から足首が見えるおかげで、脚の細感が目に残ります。

◆お宝デニム

011
DENIMPANTS 22,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

デニムの勢いは一段と加速していきます。次に求められるのは、「物語」のあるデニム。ハイウエストのつくり、両サイドの色変わりなど、いくつもの職人技を注ぎ込んだデニムパンツはそれ自体がジャパニーズデニムの実力を証明しています。産地と加工にこだわって作り上げた「お宝」級の1本。両サイドのラインはくどさを抑えたスマートな見え具合に整えています。全体はワイドなこしらえですが、裾にかけては細くなっていて、ボーイッシュに見えすぎません。

012
DENIMPANTS 22,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

ジーンズに詳しい人にとっては惚れどころの多い、芸達者なデニムです。国内の職人さんが丁寧に仕上げただけあって、1本1本、ダメージを加えては補修を入れるといった、手の込んだ加工を施して誕生しました。ダメージの入り加減もやりすぎていないので、着て行けるシーンが広がります。節度とユーズド感が同居するデニムパンツはヴィンテージブームの今にぴったり。両サイドの裾には小さくスリットを切れ込ませてあります。脚をきれいに見せてくれる、女性にうれしい心配りです。

◆着こなしのアクセント 「アクセサリー、バッグ、シューズ」

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BANGLE 15,000円+tax PIERCED EARRINGS 8,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

服のスポットでは袖が主役級に急浮上。視線がひじから先に集まるようになってきました。シンプルなデザインのバングルは、過剰なまでの量感を帯びたエクストリーム袖と好対照の見え具合。手首の華奢さを引き立ててくれます。飾り気が控えめなので、手持ちのブレスレットやバングルとの重ね付けを楽しみやすいのもいいところです。

装いに自然体のムードが濃くなるから、アクセサリーにもナチュラル感が求められます。あえていびつな天然の形状を生かしたピアスは耳元に穏やかな空気感を呼び込んでくれます。かっちり決めすぎない、引き算のおしゃれが支持を集め、「抜け感」がキーワードになっている今、「飾らない耳飾り」は親近感ややさしさを引き寄せてくれるはずです。

014
BAG 12,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

グリッターなアクセサリーや、ラメ系のきらめきが人気を得る一方で、マットな質感、天然素材の素朴さも見直されています。「旅」を感じさせるスタイリングも勢いづいていて、小旅行やバカンスに出掛けるかのようなバッグにも出番が増えてきました。レザーを加工しすぎないことによって、自然の素材感を生かしてバッグをこしらえています。形にも気張りや人工感がない分、どんな着こなしにも引き合わせやすそう。ボタニカルなモチーフにもネイチャー志向がうかがえます。

015
BAG 43,000円 (LUYLON)

ポジティブ、クリエイティブ、デコラティブの「3ティブ」が春夏おしゃれの合い言葉。バッグにも程々のインパクトが期待されます。シックなボディーに、フォークロアなたたずまいの編み込みストラップを添えたショルダーバッグは気品とエスニックテイスト、ハンドクラフト感などが交じり合って、趣深い落ち着きを生みました。ショルダーストラップをたすき掛け風にして身頃を斜めに横切らせる掛け方も盛り上がってきました。こちらはストラップに主張があるだけに、おしゃれのムードメーカーになってもらえそうです。

016
SHOES 21,000円+tax (GALLARDAGALANTE)

ガーリーと大人感、スポーティーとリュクスといった異なるニュアンスを兼ね備えるのも、今度の春夏の傾向。ワントーンではない「マルチムード」がおしゃれの奥行きを深くします。やわらかい素材感とレディーライクなシルエットが調和するこちらのシューズもその流れに相乗りするかのよう。個性が強すぎないから、自分らしいスタイリングに落とし込みやすくなっています。

017
SHOES 24,000円+tax (GALLARDAGALANTE×OMBLE DE PERIDOPAL) BAG 34,000円 (LUYLON)

力みを遠ざける「エフォートレス」の気分を足元に宿すミュールタイプのサンダルは春夏のマストアイテムになりそうな気配。爪先が直線的なスクエアトゥもすっきりした印象。癖がないから、着こなしの相性を選びません。

どこへでも持ち出したくなるバケツタイプのバッグは陽気で活動的な春夏の新ムードに格好のパートナーとなってくれます。丸みを帯びたフォルムがチアフルな装いに融け合います。カゴのような編み目模様が型押しされています。

ガリャルダガランテの新作アイテムは春夏のトレンドをしっかり写し込んでいて、沈みがちだった冬ルックからの卒業に手招きするかのよう。ショップでは相次いで新作が入荷してくるので、春本番の訪れを前に、一足早い「スプリング・ハズ・カム」を感じ取ってみてください。

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