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素材から縫製までこだわりがたくさん詰まった、ガリャルダガランテのモノ作りを伝える連載の第四弾。 「長く愛せるワードローブの定番に」との想いを込めて完成したアイテムを交え、その背景をご紹介してゆきます。

Vol.4 エレガントな空気を纏う、ハンドワーク仕上げのコート

     
  

ファブリックが教えてくれるラグジュアリーな存在感

ワードローブに一着は欲しい、憧れのリトル ブラック ドレス。華やかに街が色づく、このシーズンこそが買い時です。旬のムードをしっかり押さえた洗練のドレスがあれば、よそ行きのスタイルは完璧。そして、そのドレスがデイリーにも活躍したら? ガリャルダガランテはそんな風に考えてみました。特別なシーンに映える存在感と、賢く着まわせる実用性。その2つの要素を兼ね備えてた2型は、コーディネートの幅が広がるセットアップスタイル。ひとつはゴージャスなジャカード生地、もうひとつは肉厚でハリ感のある無地のサテン。ラグジュアリーメゾンもご贔屓の『BUCOL』製ファブリックを惜しみなく使った、スペシャルアイテムの完成です。

ジャカードトップス¥35,000(+TAX)
ジャカードスカート¥35,000(+TAX)
サテントップス¥23,000(+TAX)
サテンフレアスカート¥32,000(+TAX)

     




左:ひとつは、光沢糸が独特の表情を見せるジャカード生地。華やかな持ち味を生かすように、スカートはタイトシルエットに。すっきりとモダンに着こなすのがおすすめです。

右:もうひとつは、シルクのような光沢が特徴的なサテン。とても肉厚なため、寄せたギャザーも立体的でボリューム感たっぷり。フレアスカートで優雅なラインを描きます。

MEMBER
  • トラッドなエッセンスのあるアイテムが得意。
    素材やパターンへのこだわりも強く、シンプルなアイテムでも上品な雰囲気を感じさせるデザインをつくりあげる。

非日常の高揚感がありつつコーディネートで遊べる!
この季節のブラックドレスということで、私たちの気合いもひとしお! とびきり贅沢に仕立てるべく、まずは素材に着目しました。そして、できるだけ自由に着まわしていただきたいと思い、2型とも上下セパレートのデザインに。トップスは羽織りものとのバランスを考えて、あえてノースリーブにしてあります。カシミアのカーディガンを重ねたり、ボトムにデニムを合わせたり…。スカート×白いTシャツなんて組み合わせも、モダンで素敵ですね。

  • デニムやミリタリーアイテムなどカジュアルラインをメインで担当。
    リアリティとモードを両立させたアイテムバランスがデザインの魅力。
  • 趣味は登山というアクティブさと裏腹に、刺繍やレースなど、手仕事を感じさせる繊細なクリエイションが得意。
High quality. There are background of...
  • 一流メゾンに愛されてきた『BUCOL』が作るファブリック
  • 『BUCOL』社は、フランスの生地メーカー。1920年にリヨンで創業した、歴史ある老舗です。素材を専門に作るメーカーなのであまり聞きなれない名前かも知れませんが、ファッションの世界ではメゾンブランドの御用達として名を馳せており、フランスの最高勲章レジオン・ドヌールも受賞している名門中の名門。それだけに、使われているのは高級服のみで、生地そのものが主役になりうるクオリティ。「今回のドレスもまた、この『BUCOL』の生地ありきで誕生したんです。ガリャルダガランテでここまでランクの高い素材を使うのは、実は初めて。生地の魅力を最大限に生かしたくて、デザインや縫製にもとことんこだわりました」
楽しみ方が豊富なセットアップ・ドレス
  • ワンピースタイプとは異なり、上下別々で着まわしができるのも、このドレスの特徴。「大げさすぎず、それでいて非日常の特別感もあって、モダンに着こなせる……。そんなイメージを形にしたら、セットアップでの提案に辿りつきました」。トップスとスカートはそれぞれ単品で販売。時にはそれぞれのアイテムを、カジュアルにハズして着るのもおすすめだそう。「普段着ているデニムやニットなどとも相性がいいように、バランスを取ってデザインしました。また、ジャカードのトップとサテンのスカートというように、あえて上下違う生地で揃えても、素敵にコーディネートできるんです」
ひと目ひと目、気持ちを込めてオール手作業のまつり縫い
  • すべての縫い代を内側に収め、その上をまつり縫いで閉じていくという、気が遠くなるようなハンドワークに勤しむ職人の方々は、さまざまなことを見極めながら針を進めていきます。後々出てくる生地の縮みのことや、縫い代が重なる継ぎ目の部分、そして襟立てなどの立体的なパーツ……。それぞれに合った力を見極めて、手元をコントロール。その微妙なさじ加減こそ、仕上がりの美しさを左右する要因にほかなりません。

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