THE UPDATE vol.18

SERENDIPITY #08

ガリャルダガランテ ルミネ新宿店が展開する
「SERENDIPITY」=「ファッションが導く偶然の出合い」。
毎月のテーマをもとに、ファッションから広がる世界について
素敵なゲストにアプローチします。

GUEST
篠崎恵美さん/フラワークリエイター、
「edenworks」主宰

「夢を見る場所」で選ぶ、最高のギフト 「夢を見る場所」で選ぶ、最高のギフト

光がたっぷり降り注ぐ白い空間。中央には花を並べたガラスケースが置かれ、その中には真っ白なベッドが。「夢を見る場所はベッドルームだから」と名付けられた〈edenworks bedroom〉は、フラワークリエイターとして活躍する篠崎恵美さんが、昨年オープンした週末限定のフラワーショップ。数十種類の生花のほかに、さまざまなクリエイターとコラボレーションした花器や写真集、カレンダーなどが並ぶ夢の空間は、花屋さんの概念を超えたアレンジとアイデアの宝庫。花という最高のギフトについて、篠崎さんにお話をうかがいました。

「みんなにきれいだねって言われて、たくさん写真撮られて。そのほうが花も幸せだと思う。花屋ってなんていい仕事なんだと思いますね」

「みんなにきれいだねって言われて、たくさん写真撮られて。そのほうが花も幸せだと思う。花屋ってなんていい仕事なんだと思いますね」

自然光がたっぷり入る窓際には、アイデアを形にする作業台。

自然光がたっぷり入る窓際には、アイデアを形にする作業台。

「あ、かわいい」という初期衝動をそのまま花束に 「あ、かわいい」という初期衝動をそのまま花束に

2009年に〈edenworks〉を立ち上げて、多くのミュージシャンやクリエイターとのコラボレーション、ショップや広告のデコレーションなど、自由な発想で作品を生み出してきた篠崎さん。依頼される仕事は、贈られる人も飾られる場所もさまざまですが、リクエストされた内容を自分なりに理解して表現するように努めているそう。
「アーティストさんの楽屋に飾るならその方の音楽を聴いてみたり、ショップに飾るなら下見に行って、アンティーク調のショップならニュアンスある色を、ポップなショップならビビッドな色を使ったり。お子さんがいらっしゃるなら花だけでなく風船を使ったりもします。私の仕事はイメージをお花で表現することなので、とにかくどんなイメージか詳しく聞き、それを忠実に形にしています」。
昨年から週末だけのフラワーショップ〈edenworks bedroom〉もスタート。ここでは、あえてプロではなくモデルやデザイナーなど、とにかく花が好きというスタッフが接客をしていて、お客様とベッドのまわりをぐるぐる回りながら一緒に選んでいます。「固定観念を捨てて自由に、『あ、かわいい』っていう初期衝動をそのまま形にしたいから、あえてプロではなく素人にまかせています。子供のような素直な感覚で創作したほうが、かわいい花束が作れると思うから」。アーティストもスタッフもお客様も、「花が好き」という気持ちを共有してベッドルームで一緒に夢を見る、というわけです。

さまざまなクリエイターとのコラボした商品も。壁には陶芸家の石井啓一さんが作った壁掛け式の花器が。

さまざまなクリエイターとのコラボした商品も。壁には陶芸家の石井啓一さんが作った壁掛け式の花器が。

花が好きな人が集まって思いを共有する、みんなで夢を見る、だから〈bedroom〉。その象徴でもあるベッド。

花が好きな人が集まって思いを共有する、みんなで夢を見る、だから〈bedroom〉。その象徴でもあるベッド。

あらゆるシーンに花を落とし込みたい あらゆるシーンに花を落とし込みたい

篠崎さんはもともとファッションスクール出身で、アパレル企業で働いていましたが、ある日、立ち寄った花屋さんで「スタッフ募集」という張り紙に遭遇。それまでお花屋さんの仕事をしようなどと考えたこともなかったのに、直感で応募してしまったとか。三宿にあるアンティークショップ&カフェの〈THE GLOBE〉は、当時フラワーショップも併設されており、そこで篠崎さんのフラワークリエイターとしてのキャリアがスタート。師匠はいなかったので、本を読んで一生懸命花の名前を覚えることから始めました。また、庭に植物を植えてみたり、空間が広くてカフェもあるので、こんな場所にこんな花を置いたらどんな見え方になるか?という実験を日々繰り返していました。しだいに、お客様として店に来ていたミュージシャンやデザイナー、スタイリストから仕事に呼ばれるようになり、それが現在に繋がっているといいます。「本に書いてあることよりも、日々実験して自分で見つけた方法を使いました。そのことで人間関係が生まれたと思います。昔は花の世界にはもっとルールや固定観念があって、私のアイデアは変だと言われて悔しい思いもしましたが、いまはずいぶん自由になってきて、花の世界は広がったなと感じます。あきらめずに続けてきてよかったです」。
 花は思いのかたち。最高のギフトだから、いつでもかわいい花を並べておきたいし、アレンジメントだって楽しんでもらうために試行錯誤を続けたい。何よりも、もっといろんなシーンに花を落とし込んでいきたい。そこで篠崎さんが次に考えているのは、花を捨てずに循環させる方法、つまりドライフラワーの可能性を広げるアイデアです。一輪でも、花束でも、枯れたあとも。「花を贈る機会がもっと増えるといいなと思います」。

この日のワークショップのテーマはドライフラワー。ワークショップのテーマとスケジュールはウェブで確認を。

この日のワークショップのテーマはドライフラワー。ワークショップのテーマとスケジュールはウェブで確認を。

ガリャルダガランテとのコラボは、イラストレーターのマユミコウジさんのイラストが描かれた袋に、たっぷりドライフラワーを詰めて。

ガリャルダガランテとのコラボは、イラストレーターのマユミコウジさんのイラストが描かれた袋に、たっぷりドライフラワーを詰めて。

PROFILE
篠崎恵美

Photo/Chisaki Nakamura
Text/Ayumi Machida

めぐみ篠崎恵美

2009年に独立し〈edenworks〉を設立。雑誌や広告、ウインドーディスプレー、ショップやイベントのフラワーコーディネート、アーティスト写真やCDジャケット、MVなど、さまざまなシーンで制作。また、イラストレーターや写真家、スタイリスト、デザイナーなどと、花をテーマにしたユニークなコラボレーションを行っている。
2015年〈edenworks bedroom〉をオープン。

●edenworks bedroom  東京都渋谷区元代々木町8-8 motoyoyogi leaf 2F
http://edenworks.jp
営業時間:土曜・日曜の13時〜20時
*不定休のため、来店の際にはウェブ、インスタグラムで確認してください。

GALLARDAGALANTE LUMINE SHINJUKU SERENDIPITY

「セレンディピティ」とは
「偶然で幸福な出会い」という意味。
ガリャルダガランテ ルミネ新宿店では、
毎月変わるワードに沿って、
ファションだけでない
さまざまなアイテムをキュレーション、
新しい価値との出会いを提供していきます。

GIFT 2016.12.1 thu-12.27 tue

12月のテーマは「GIFT」。
大切な人やお世話になった人、自分自身へ。
1年間の感謝の気持ちを込めてギフトを選びたくなる季節。
MARIHAを中心としたアクセサリーを「edenworks」の花々と共に取り揃えます。

12.17 sat 13:00-17:00の限定で
edenworksの篠崎 恵美氏による
LIVEでのFLOWER PACKの創作を行います。
ここでしか出会えない自分だけのオリジナルFLOWER PACKを
是非この機会にオーダーされてはみませんか。

<PREVIEW of next installment>

2017.2.1 wed - 28 tue
2月のテーマは「TIMELESS」。
“日常の中の特別”を演出するアクセサリー・バッグ・スカーフ・・・etc
厳選したヴィンテージのアイテムを、
GALLARDAGALNTEのオリジナルアイテム・セレクトアイテム
と共に取り揃えた世界観をお楽しみください。

GALLARDAGALANTE LUMINE SINJUKU RENEWAL OPEN!!
詳細はこちらから >

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