Garance Dore’s　STORY

“フレンチシックなスタイルでモード界を魅了する、ギャランス・ドレ”

NY在住のパリジェンヌでフォトグラファーやイラストレーター、ライターなど、マルチクリエイターとして活躍するギャランス・ドレ。カメラとともに世界中を旅し、コレクション会場ではおなじみの顔。彼女の審美眼で切り取られたストリートスナップはもちろん、彼女自身のスタイリッシュな着こなしも注目の的だ。2006年に開設されたブログ“Garncedoré.com”は現代を取り巻くファッション、ビューティ、ライフスタイルについて、彼女独自のユーモアを交えながら紹介している。

「ファッションとの出合いは幼少時。母は私と同じくファッションを愛する人で、私の家にはいつもファッション誌があったわ。コルシカ島という田舎の小さな島に住んでいたけれど、母は２ヶ月に１度はパリへ行き、ジャンポール・ゴルチエやクロード・モンタナといったハイメゾンでショッピングを楽しんでいたの。過剰にドレスアップする母を街の人は驚いた顔で見ていたけれど、それが私とファッションの出合いだったわ」。


ー今やファッション界に多大な影響力を持つ存在だが、この世界に入ったきっかけとは？
「10年前、イラストを見てほしくてブログを始めたの。すぐにもっと“話したい”気持ちが強まり、人生についてのストーリーを書き始めたわ。人々が１番反応してくれたのがファッションだったの。パリへ移住し、ファッションショー会場周辺でスナップをしたりしているとブログの人気が高まった。そうするとショー自体にも招待されるようになったの。こんな風にしてファッションの世界に入っていったのよ」。


ーThe New York Times誌に「すべてのスタイルの神的存在」と言わしめたギャランス自身のスタイルやコーディネートの定義について。
「年代やその時々にスタンスによって変化があるの。ショーに行き始めた頃はいわゆる“ファッショニスタ”に見られたくてハイヒールばっかり履いたり、前衛的な着こなしをしたことも（笑）。今はもっとライフスタイルを中心に考えていて、リラックスを重視。ベースとして変わらないことは私の体型をよく見せてくれるアイテムを選ぶこと。そして色をあまり多用しないこと。そこは守りながら自分をスタイルが進化していくといいかな。ファッションは自分が世界に発信するメッセージだから！」。


ー最後にガリャルダガランテとのコラボについて。
「まずブランド名を書くことから始めたの。とても美しい言葉だったからどんな風に書いても品があって美しかった。それが第一印象ね。服のイラストもとても描きやすかった。シンプルで洗練されていて、私が普段書いている女性のイラストと似たテイストの洋服だったので自然に描けたわ。東京でのカタログ撮影はリラックスできているか、自分らしく着こなせているか気をつけたの。東京の女性が楽しんでくれたら嬉しいわ」。



Garance Doré ギャランス・ドレ
コルシカ島出身、NY在住。フォトグラファー、イラストレーター、ライターなど様々な顔を持つ。2012年にはCFDA Eugenia Sheppard Media Awardを受賞。クロエやルイ・ヴィトンをはじめ、数多くのブランドとのコラボレーション企画を発表。ステーショナリーやiPhoneケースなどを取り扱うブランドも開始。