BLOG

TOP > BLOG > ファッショニスタが選んだ冬アウター 私物とミックスしたリアルコーデ

RIE MIYATA

ファッショニスタが選んだ冬アウター 私物とミックスしたリアルコーデ

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

秋が深まってきて、いよいよ本格的な冬の準備を始める時期になりましたが、実はおしゃれ上手はもう一足早く冬支度を整えつつあります。目利きのファッショニスタは、その動きの早さだけではなく、セレクトの確かさ、スタイリングの巧みさという点でもお手本になります。そこで、今回は「ガリャルダガランテ」の冬アウターをテーマに、実力派のスタイリスト2人と表参道店の店長の計3人に、思い思いのコーディネートを披露してもらいました。

各自の個性がはっきり出やすいよう、割と自由な設定とし、アウターは好きなアイテムを選んでもらいました。アウター以外は私物を使ってスタイリングを組み立てています。つまり、新作アウターを手持ちワードローブに落とし込んだ格好での、リアル感の高いコーデとなっているわけです。それぞれにセレクトの理由やコーデのポイントなどを説明してもらっているので、ルック写真とあわせて参考にしてみてください。

◆スタイリスト・岩崎麻早さん

iwasaki1
iwasaki2

トップバッターはスタイリストの岩崎麻早(Iwasaki Masa)さんです。『In Red』や『GISELe』など、数多くの女性ファッション誌でスタイリングを手がけているので、きっとクレジットで名前を見た記憶のある人もいることでしょう。トレンドをリアルな感覚で取り入れたフレッシュなスタイリングを得意としています。

岩崎さんが選んだアウターはリバーオーバーコート(価格は5万3000円+消費税)。全体にほんのり丸みを帯びたコクーンシルエットがやさしい着映え。膝下まで着丈があるロングコートは、細く長い「ロング&リーン」のトレンドを映しています。しんなりと肩の落ちたドロップショルダーの曲線が穏やかな雰囲気を漂わせています。

割と量感のあるつくりですが、袖をロールアップしやすいように工夫してあるので、岩崎さんのように袖をまくり上げてバランスを整えられます。表と裏の両面どちらも使えるリバーシブル仕立ては、その日の着こなしに応じて使い分けられます。内側にざっくりニットを着込んでもゆとりのあるフォルムだから、寒い時期に重宝しそうです。

iwasaki3
iwasaki4
iwasaki5

今回のコーデでは大きめのピアス(ダンニージョ)や、シルバーのミニバッグ(プラダ)などがコートルックに動きを添えています。アウター以外はすべて私物です(この後の2人も同じ)。

このアウターを選んだ理由は「もともとカーキが大好きで、特に今年はガウン風のコートが気になっていました」。ジーンズで合わせたのも、「1週間、毎日デニムをはくこともある程のデニム好き」だからだそう。今回はワイドシルエットのヴィンテージデニムを引き合わせました。

スタイリングのポイントに挙げたのは、長く細いイメージの打ち出し。「今シーズンはやはりロング×ロングのコーディネートが気になります。春夏に引続き、ワイドパンツは人気が高いと思いますが、ワイドパンツの冬の攻略法としてはショートブーツをおすすめします。パンプスよりバランスをとりやすく、トレンドのロング×ロングのスタイリングも安定感を保ちやすいから。ワイドに限らず、クロップド丈にもショートブーツは相性がよいと思います」(岩崎さん)。

コートの内側ににはカーキとの相性にすぐれるキャメルカラーのボトルネックをチョイス。色味の微妙な違いで装いに奥行きを出しています。

キャメルやカーキと近い色だけでまとめてしまうと、少し地味な印象になりがちなので、ミニバッグシルバーを「効かせ色」としてポイント使いすることによって、全体につやめきとヌケ感を添えました。岩崎さんはこのバッグをアクセサリーと同じ感覚で様々なコーデに加えているそうです。

iwasaki6

ベリーショートの髪型はボーイッシュ感が強く出るので、耳元には必ずピアスを添えて、女性らしさを加えているというのは、バランスを整える賢い気配り。白とブルーの涼やか色が顔周りにクリーンでさわやかな雰囲気を呼び込みました。

ネイルも毎日のコーデに合わせてこまめにチェンジしているのだとか。今回もアウターのカラートーンに合わせてカーキを塗っていました。おしゃれの細部にまで手を抜かない姿勢がこなれたムードをまとわせています。

◆スタイリスト・高杉しのぶさん

takasugi1
takasugi2

次はスタイリストの高杉しのぶ(Takasugi Shinobu)さんです。選んだアウターはフェイクムートンコート(3万3000円+消費税)。ありきたりのムートンはカジュアルに見えがちですが、こちらのコートは風合いの良さにこだわったガランテ仕様だから、大人の着姿になじむ上質感が漂います。

コートの大きめな襟がエレガンスとのどかさを同居させています。コートルックは単調な見え具合になりやすいのですが、襟・袖先と身頃の異なる色・風合いが着姿に朗らかなムードを呼び込みました。しっとりしたスエード部分と、ソフトな質感のファー部分がコントラストを際立たせています。素材はフェイクムートンで、ドライクリーニングが可能な点も長く着続けるのを助けてくれます。

高杉さんがコーデに選んだのは、ボーダーカットソー(セントジェームス)、スニーカー(アディダス)などで、全体にホワイトを基調としています。キャメル系のアウターを引き立てる白は相性のよい色。重たくなりがちなコートルックをクリーンに見せる効果もあります。

ムートンコートを選んだ理由は「もともとロング丈のアウターが好きだから」。高杉さんは身長が高いのに加え、仕事とママ業を両立していることもあって、「バサっと羽織れてサッと出かけられる、長め丈のアウターを選ぶことが多い」のだそうです。フェイクムートンにしてはしっかりとした存在感がある点や、気負わないで着やすそうなところも、このコートが選ばれた理由になっています。

takasugi3
takasugi4

スタイリングで最も目を惹くのは、ボーダートップスを腰に巻いているところでしょう。袖を前に回して結ぶ腰巻きはよく見ますが、こちらはまるでベルトのようにオン。高杉さんは「全体がナチュラルトーンなので、ボーダーでアクセントを付けています」と説明してくれました。

お気に入りのスニーカーで合わせ、スポーティーで若々しい着映えに仕上げています。「スニーカーを履く際には必ず耳に1粒パールのアクセサリーを添えて、女性らしさも忘れないようにしています」(高杉さん)。

takasugi5
takasugi6

ムートンコートに代表される、ボリューム感のあるアウターは、量感に負けて「着られ」てしまいがち。高杉さんは「ハットやアクセサリーなどの小物でアクセントをつけて、自分らしさを大切に」とアドバイスしています。

高さのある帽子で丈を稼いでいるのも、コートに負けないうえで意味のあるアレンジ。パンツは足首をわずかにのぞかせて、全身がコートにくるまれた感じの見え具合を遠ざけています。首もすっきり露出しているので、ムートンルックの割にはもこもこして見えません。こういったプロらしい細かい工夫の積み重ねが全体のバランスを整えているわけです。

◆GALLARDAGALANTE 表参道店・島田佑香店長

shimada1
shimada2

最後は「ガリャルダガランテ」のアウターをよく知る「GALLARDAGALANTE 表参道店」の島田佑香店長の登場です。モヘアシャギーコート(6万5000円+消費税)を選んで、レディーライクな着姿に整えました。

ふんわりした毛足が印象深く映るのは、上質なモヘアウールのシャギー素材だから。気高いフェミニンやソフトなキャラクターを引き立ててくれます。裾に向かってやや広がったボリューミーなシルエットはオントレンドの形。優美なムードを呼び込みます。膝下まである丈なので、防寒性もしっかり。量感もレングス感もスカート、パンツの両方に合わせやすいグッドバランスの1着です。

shimada3
shimada4

グレーのコートを主体に、残りをホワイト系でまとめ、クールなツートーンに仕上げたコーデです。カットソー(GALLRDAGALANTE)とコーデュロイパンツ(フォルテフォルテ)で白の軸を作り、編み地の面白いスヌードで動きを演出しています。パールバングルもノーブル感を添えました。ダークカラーのコートルックはしばしば退屈な着映えになりがちですが、白を押し出してコントラストを際立たせ、全体を重たく見せていないのは、ガリャルダガランテのアウターの操り方を深く知る立場ならではでしょう。

島田店長がこのコートに惹かれたのは、やはりシャギーの素材感ゆえでした。コートはシルエットのバリエーションに限りがあり、質感や風合いで差を付けるのは、主張しすぎない賢い選択と言えるでしょう。見慣れたベーシックカラーでも、素材に上質感があると、格上ムードを印象づけられます。裾広がりのシルエットは比較的ボリューム感が目新しく、今冬らしい装いに仕上がります。

スタイリングで心がけたのは、ホワイト×グレーのツートーン・コーデに立体感を加えるアレンジ。具体的にはかさのあるスヌードを添えたほか、パンツも表情の豊かなコーデュロイ素材を選んでいます。小物でもパールバングルでつや感をプラス。ツートーンをすっきり見せすぎない工夫が生きています。

shimada5
shimada6

アウターにふさわしいヘアやメイクにも目配りが行き届いています。ヘアではこれまでのボブからショートへ大胆にチェンジ。秋冬シーズンにボリューミーな服が増えていて、そちらとのバランスがとりやすいことから、髪型も一新したそうです。その狙い通りに今回のルックでも顔周りがコンパクトに見えています。メイクではオレンジ系のネイルや赤のリップなどで華やかさを足し込んでいます。ホワイト×グレーの静かな色味にフェミニン色がよく映えています。

「冬場はコートでスタイリングの印象が決まるので、カラー、シルエット、素材感などで妥協しないで、自分に合った1枚を見つけることが大切」(島田店長)というアドバイスの通り、愛着コートとの出会いは秋冬ルックを左右する大事な瞬間。ガリャルダガランテでは10月23日(金)から始まった「Retro Feminine COAT FAIR」で、お気に入りコートの有力候補たちをたくさんそろえています。

今回のコートフェアでは、これまで以上に新しいシルエットやカラーをラインアップ。様々なレングスも用意しています。豊富なバリエーションを見て回るうちに、自分が無意識に求めていたコートのイメージが固まっていくことでしょう。コートルックは往々にして無愛想になりやすいものですが、このフェアでは東京の女性をイメージした、ポジティブでフェミニンな気分を宿らせた、寒い日が楽しみになるようなコートを提案。コートと向き合う気持ちまで変えていくスタイリングは、これまでのコートライフを様変わりさせるパワーを秘めています。この機会にガリャルダガランテの各店舗で新しいコート体験を始めてみてはいかがでしょう。

Retro Feminine COAT FAIR
詳細はこちら

NEW ENTRY

Shop Staff Blog

CLOSE