BLOG

RIE MIYATA

夏姿を程よく華やがせるジュエリー「STALACTITE(スタラクティット)」に注目

STALACTITE

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

これから夏に向けては薄着になっていく時季。どうしても着映えがさっぱりした感じになりがちで、手抜きに見えてしまう心配も。おしゃれに関心の薄い人と誤解されないためにも、薄着なりに工夫した着こなしに気を配りたいもの。そんな時に役立つのがジュエリー。服が淡泊になる夏でも、着姿を華やがせてくれます。今回は「ガリャルダガランテ」で取り扱いがあり、ファッショニスタの間で評価の高いジュエリーブランド「STALACTITE(スタラクティット)」の魅力に迫りつつ、夏らしいジュエリーの迎え方を、コーディネート写真の着こなしからつかんでいきましょう。

「スタラクティット」はクリエイターのLaurence Soulat(ローレンス・スーラ)氏が、長年にわたる「Agnes b.」とのコラボレーションの後、2012年に立ち上げたブランドです。パリ市内のモンマルトル近くにある彼女のアトリエ兼ショップで全てのジュエリーが作られています。半貴石やファブリックを使い、異なるジャンルや世界観をミックスする手法を得意とし、羽根やレザーを組み合わせる技法に特徴があります。

「ノマド・シック」のテイストをベースに、スパイスを効かせたアクセサリーで、高い評価を得ています。ボヘミアンのムードも帯びていて、パリらしさも持ち味のひとつ。ブランド名の「Stalactite」は、「Agnes b.」とのコラボレーションで製作されたネックレスの名前を、そのままブランド名にしています。 シルバー925をゴールドでコーティングするヴェルメイユ仕上げが施されたジュエリーは、長く使い続けることができます.

p1a
p1b
p1c
スカート 18,000円(+TAX) GALLARDAGALANTE/ネックレス 50,000円(+TAX) STALACTITE/シューズ 29,00円(+TAX) MAURICE MANUFACTURE

真鍮(しんちゅう)にイエローゴールドのめっきを施したネックレスは、ガチョウの羽根をあしらい、シックでありつつ大人デコラティブな風情。リッチな異素材感がシンプルな装いをつやめかせてくれます。胸元に十分な量感が生まれる分、服はスッキリめでも大丈夫。こちらは、マキシ丈スカートをベアショルダーワンピにアレンジ。程よくヌーディー感が出ています。主役級ネックレスを迎えるならデコルテは思い切って露出したほうが様になります。メタリックパーツだけだと、まばゆさが勝ちすぎてしまいますが、羽毛や天然石といったナチュラル系のパーツと組み合わせると、服と合わせやすくなります。

p2a
p2b
p2c
チュニック 21,000円(+TAX) パンツ 18,000円(+TAX) シューズ 21,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE/ネックレス 27,000円(+TAX) STALACTITE

チュニックにショートパンツといった着こなしはサマーシーズンに好まれるコーデの一例。こちらは、ネック周りや袖先のフリンジ風ディテールが上質感を印象づけています。ロングネックレスや重ね付けネックレスを取り入れると、フェミニンなムードに。最初から長短の丈違いで組み合わせてあるネックレスはスタイリングに苦労しません。真鍮にイエローゴールドのめっきを施してあるので、自然な穏やかさがあり、過剰なグリッターを避けられます。パワーストーンともされるヘマタイトやオニキスのような天然石は気取りすぎないリュクスを醸し出してくれて、白系トップスにもつやめきが加わります。ジュエリーの主張を生かすなら、服はモノトーンで静かな色調に抑えると、全体がうまく落ち着きます。

p3a
p3b
p3c
プルオーバー 18,000円(+TAX) パンツ 17,000円(+TAX) 共にGALLARDAGALANTE/ネックレス 15,000円(+TAX) STALACTITE/シューズ 83,000円(+TAX) MICHEL VIVIEN

葉っぱのような形をしたゴールドカラーのパーツを30個も横に並べたネックレスは、控えめなきらめきで胸元を彩ってくれます。素肌に乗せてももちろん構わないのですが、服の上からオンすると、やわらかく着地します。ゴールドと相性がよいのは、やはり白や黒。夏は透ける加工を施した白のトップスに重ねると、複雑な見栄えになって、手を抜かないおしゃれのイメージが強まります。レースやカットアウトなどのディテールで透ける演出を取り入れたトップスは、透けないトップスを下に着込むと、肌見えの具合が際立ってさらにこなれた着姿に仕上がります。最初から部分透けを演出するよう、2枚重ねになったアイテムなら、見え加減を調節する手間が省けます。

p4a
p4b
p4c
プルオーバー 14,000円(+TAX) パンツ 16,000円(+TAX) シューズ 20,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE/ピアス 16,000円(+TAX) STALACTITE

春までお世話になったストールのような巻き物が消えて、夏はネックまわりがむき出しになっていきます。横顔が無防備になってしまうわけで、チーク周辺に光を招き入れるイヤリングやピアスはサマーシーズンの重要なプレーヤー。近頃は長く垂れるイヤージュエリーも増えてきましたが、こちらの耳飾りはロングではないのに、しっかり視線を引き込んでくれるデザイン。ガチョウの羽根が用いられていて、ゴールディーでありながら、やさしい雰囲気を帯びています。菱形の鋭角的な形が耳まわりにシャープな印象を寄り添わせて、フェイスラインもすっきり。黒と白の2色が響き合って、動きも演出。装いも黒でまとめて品格ある風情に。ゆったりめの首が開いたプルオーバーは程よくギャザーやドレープが利いていて上品なたたずまい。1枚で着ることが増える夏は、こういった布の表情が格上感を出すうえで役に立ちます。

p5a
p5b
p5c
Tシャツ 7,800円(+TAX) スカート 38,000円(+TAX) 共にGALLARDAGALANTE/ピアス22,000円(+TAX) STALACTITE/シューズ 23,000円(+TAX) MANEBI

耳たぶの下にシルバーメタリックのフリンジが躍るかのような、ダイナミックな見栄えの耳飾りは、Tシャツにスカートというごくシンプルなコーデにうるおいを与えています。こちらはゴールドバージョンも選べます。シャイニーでアイキャッチーなジュエリーを迎えれば、まばゆさが顔にも差し込んで、キャラクターまでも明るく見せてくれそう。Tシャツはモノトーンながら「T」のビッグプリントが存在感を発揮。1枚で着るからこそ、目の詰まった上質生地を選ぶのが、Tシャツルックの鉄則。ビッグペイズリー柄のモノトーン・スカートも布をたっぷり使って、コンパクトな上半身とのボリューム差を目に残します。「夏=薄着」という常識にとらわれない量感の操り方が大人の余裕を感じさせます。シルクオーガンジー生地ならではの質感も気品をまとわせました。

p6a
p6b
p6c
タンクトップ 7,800円(+TAX) アウター 32,000円(+TAX) パンツ 15,000円(+TAX) シューズ 23,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE/ピアス 10,000円(+TAX) ブレスレット 18,000円(+TAX) 共にSTALACTITE

近頃の耳飾りは「長めレングス」が主流になってきました。サイズが大きすぎると、ゴテゴテ感が出ますが、このようなほっそりシルエットであれば、縦長感が際立って、ボリュームも過剰に見えません。ガーネットやターコイズといった天然石をあしらって、チークゾーンにうれしい色味をプラス。顔まわりにスレンダーなイメージまで呼び込んでくれています。細身のブレスレットも手首に華奢感を添えています。細いタイプを重ねづけすると、さらにイメージが響き合って、ちょっとした仕草のたびに目が引き込まれます。大きく数字をプリントしたタンクトップに、総レースの羽織り物を重ねて、テイストミックの装いに整えました。薄手のアウターはこの夏、関心を集める新顔アイテム。裾を絞ったパンツにかぶせて、丈違いレイヤードを組み立てています。

「スタラクティット」のジュエリーをキーパーツに据えたスタイリングが、どれも薄着のサマールックとは思えない華やぎと上質感を備えているのは、ジュエリー自体に豊かな表情があるから。デコルテにゆとりを持たせたトップスや、レースがジュエリーと調和するアウターなど、ジュエリーの魅力をさらに引き出す服と引き合わせてあげることによって、夏の装いに深みが一段と増します。味気ない着姿は避けたいけれど、暑苦しい思いはしたくないという欲張りなおしゃれ好きの気持ちを、「スタラクティット」のジュエリーと「ガリャルダガランテ」のウエアのコンビネーションはきっと満足させてくれるはずです。

NEW ENTRY

Shop Staff Blog