THE UPDATE vol.16

SERENDIPITY #06

ガリャルダガランテ ルミネ新宿店が展開する
「SERENDIPITY」=「ファッションが導く偶然の出合い」。
毎月のテーマをもとに、ファッションから広がる世界について
素敵なゲストにアプローチします。

GUEST
アレックス・ギルバートさん
ジェニファー・ノイエスさん/「M.MARTIN」デザイナー

欲しいのはエフォートレスでタイムレスな服

いま大人の女性たちが欲しいと思う服は、シンプルで着やすくて、上品でありながらほどよくスパイスも効いた、成熟したワードローブ。2015年にNYでスタートした「M.MARTIN」はまさにそうした等身大の女性のための服。アレックス・ギルバートとジェニファー・ノイエスという2人の女性が作る「自分たちが本当に着たい、エフォートレスでタイムレスな服」は、デビュー1年で多くの女性たちのハートを捕らえました。
9月のSERENDIPITYでは、いまNYで、東京で、おしゃれな女性たちがひそかに注目するM.MARTINを特集。それに先立ってNYのオフィスを訪問して、デザイナーたちにお話をうかがってきました。

古いビルの超スローペースなエレベーターの扉が開くと、明るいショールームが出現。今シーズンのカラーパレットが白い壁に映える。ラックにかかっている服はどれも、自分のワードローブにあったらいいなと思わせる気のきいたものばかり。
古いビルの超スローペースなエレベーターの扉が開くと、明るいショールームが出現。今シーズンのカラーパレットが白い壁に映える。ラックにかかっている服はどれも、自分のワードローブにあったらいいなと思わせる気のきいたものばかり。

古いビルの超スローペースなエレベーターの扉が開くと、明るいショールームが出現。今シーズンのカラーパレットが白い壁に映える。ラックにかかっている服はどれも、自分のワードローブにあったらいいなと思わせる気のきいたものばかり。

2人の女性のセレンディピティから生まれたブランド

マンハッタンのNOHOにあるM.MARTINのショールームは、アトリエとオフィスも一緒になった居心地のいい空間。このあたりはもともと若いアーティストも多く住む活気あるエリアですが、ずっと探し続けて、偶然アレックスの誕生日に見つけたお気に入りのスペースです。
アレックスはもともと「Paper Denim & Cloth」というブランドを経営しており、ジェニファーはプラダでウィメンズウエアのセールスディレクターを経験していました。彼女たちは出合ってすぐに、自分たちが本当に着たい服は何か、と長い時間話しこんだといいます。そして「エフォートレスなワードローブが欲しい」という強い思いが共通していることを知り、「だったら2人で作ろう」とM.MARTINをスタートさせたのでした。ちなみに「M.MARTIN」とはアレックスの祖母Minnaと祖父Martinの名前から考案したもの。祖父母は移民の二世ですが、ブルックリンで生まれ育ち、とてもおしゃれだったといいます。オフィスに置いてある秋冬コレクションのイメージボードには、服のピンナップと共に若かりし2人の写真も。「これは祖父が18歳、祖母が16歳のときのもの。この2年後に2人は結婚したのよ」。遡れば、アレックスの曽祖父は19世紀にアメリカに移住してテイラーを開き、それを引き継いで祖父母が1940年代にファッションビジネスを始めたそう。だからアレックスはNYのファッションファミリーの4代目ということになります。

アレックスとジェニファーは好みも似ていて、毎日何かひとつはアイテムがかぶっていたり、同じバッグを色違いで持っていたりするそう。

アレックスとジェニファーは好みも似ていて、毎日何かひとつはアイテムがかぶっていたり、同じバッグを色違いで持っていたりするそう。

今シーズンのイメージボード。中央に貼ってあるのがアレックスの祖父母の若かりし頃の写真。

今シーズンのイメージボード。中央に貼ってあるのがアレックスの祖父母の若かりし頃の写真。

伝統のアメリカンスポーツウェアを夢見て

M.MARTINがめざしたのは「アメリカンスポーツウェア」。これはいわゆるスポーツのためのウェアではなく、アメリカで1940年代くらいから女性たちが着るようになった、着心地のいい日常着のこと。「自分たち、友人たち、そして街ですれ違う女性たちなど、ふつうの女性たちのための服が作りたかったんです。家でもオフィスでも着ることができて、すごくおしゃれに見える服。それはまさしくアメリカンスポーツウェアだった」。
今シーズンは、70年代のストリートスタイルの写真にインスピレーションをもらったそう。さらにバスキアが写っている写真や、ドナルド・ジャッドの家具からも影響を受けて、明るいイエロー、マスタード、グレーなどのカラーパレットを作り、テキスタイルをイメージしていったといいます。「アートや旅からはとてもインスパイアされますが、基本はやはりタイムレスで着やすいということが一番重要ですね」。
秋冬のコンセプトは「自分の家で素敵なディナーパーティを開いたら」。穿き心地がよくて座りやすいパンツなど、家の中だからラクに着られて、でもおしゃれに見える大人のパジャマスタイルが提案されています。女性たちがいつでもシックに、いつでもコンファタブルに。それがM.MARTINのめざす服作りなのです。
ところでアレックスは3人の子供のママで、子供たちの写真を撮るのが大好き。ジェニファーも子供が1人いて、彼女は「この仕事をしていなかったらマーサ・スチュアートみたいになりたかった」というほど料理上手・もてなし上手。彼女たちの素敵なライフスタイルと感性が、M.MARTINの大きな原動力なのかもしれません。

居心地のいいリビングのようなスペース。

居心地のいいリビングのようなスペース。

シーズンビジュアルのアートディレクションは、NYでイラストレーターとしても活躍中のジャスティン・テオドロが手がけている。今シーズンの美しいビジュアルはサイトでチェック!http://mmartin.com

シーズンビジュアルのアートディレクションは、NYでイラストレーターとしても活躍中のジャスティン・テオドロが手がけている。今シーズンの美しいビジュアルはサイトでチェック!http://mmartin.com

PROFILE
M.MARTIN

Photo/Akira Yamada
Text/Ayumi Machida

M.MARTIN

2015年秋冬NYコレクションでデビュー。デザイナーはアレックス・ギルバート(左)とジェニファー・ノイエス(右)。アメリカのミッドセンチュリーを感じさせるモダニティは、デビューするなりアメリカの各媒体から賞賛された。9月のSERENDIPITYではガリャルダガランテのエクスクルーシブアイテムも登場。

GALLARDAGALANTE LUMINE SHINJUKU SERENDIPITY

「セレンディピティ」とは「偶然で幸福な出会い」という意味。
ガリャルダガランテ ルミネ新宿店では、毎月変わるワードに沿って、
ファションだけでないさまざまなアイテムをキュレーション、新しい価値との出会いを提供していきます。

M.MARTIN 2016.9.1 thu-9.28 thu

9月は、話題のNYブランド「M.MARTIN」のPOP UP SHOPを開催。
エクスクルーシブやアーカイブアイテム等、通常店頭には並ばない
スペシャルな商品を取り揃えております。

又上記の期間中、SERENDIPITYブースでお買上げのお客様に先着順で
M.MARTINのイラストが描かれたトートバッグをプレゼントいたします。

<PREVIEW of next installment>

2016.11.1 tue-11.29 tue
11月のテーマは「ROOM」。
ホームウエア、インテリア雑貨、インナー・・・etc
「ぬくもりのある部屋」をイメージさせるようなアイテムをラインナップ。
部屋をおもわせる新しい空間も是非お楽しみください。
詳細はこちらから >

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