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RIE MIYATA

フランス版『VOGUE』の元名物編集長から学ぶ、「さびないファッション」

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

「ファッション誌の編集長」と聞いて、誰もが真っ先に思い浮かべるのは、
アメリカ版『VOGUE』誌のアナ・ウィンター編集長の顔でしょう。
有力ブランドのショーでいつも最前列にサングラスをかけて座っている、
ボブカットの姿はもはやモード界の伝説。モード誌編集部の裏側を
描いた映画『プラダを着た悪魔』で大女優メリル・ストリープが
演じた鬼編集長のモデルとしても有名です。

しかし、アナ以前にも有名編集長がいなかったわけではなく、
1970~80年代に編集長を務めたダイアナ・ヴリーランド氏の生涯は
映画『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』として2012年に
公開されました。そして、もう1人、フランス版『VOGUE』の名物編集長だった
カリーヌ・ロワトフェルド氏もファッション界では広く知られた存在です。

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

59歳の彼女はすでに同誌を離れていますが、自ら新雑誌を立ち上げた彼女に
フォーカスした映画『マドモアゼルC ~ファッションに愛されたミューズ~』が
2014年5月9日から日本でも公開されます。アナとは別の意味で
カリスマ編集長だったカリーヌの素顔に迫るこのドキュメンタリー映画は
おしゃれにとどまらず、女性の生き方や仕事との向き合い方などを
考えるうえでさまざまなヒントをもらえる内容になっています。

フランス版『VOGUE』を離れた後、カリーヌは自らのイニシャルを
冠した新雑誌『CR FashionBook』を創刊しました。
『Haper’s Bazar (ハーパーズ・バザー)』のグローバル・ファッションディレクター
という立場でも活躍していて、モード界を舞台にしたカリーヌの挑戦は
まだ続いています。映画は、新たな仕事に取り組むカリーヌの姿を追っていきます。

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

ファッションエディターとしてだけではなく、プライベートのカリーヌにもカメラは
密着しています。母として家族を最優先に家庭を築いてきたカリーヌは、
公私両面ですべてを手に入れたかのよう。アナもドキュメンタリー映画
『ファッションが教えてくれること』(2009年)で仕事ぶりや私生活が
紹介されましたが、原題『The September Issue』が示す通り、1年で最も分厚くなる
9月号の完成に向けた編集部の猛烈に忙しい日々が主に描かれていて、
家庭人としての側面はあまり深く紹介されなかった感じがありました。

一方、今回の『マドモアゼルC』では、カリーヌの気取らない人柄が印象的に
写し取られています。「家族とプライベートが何より大切」と言い切る彼女の
人生哲学は、ファッションにすべてを捧げるようなイメージとは異なり、
もっと自然体でおしゃれと向き合っているかのよう。長年、親交が深い
デザイナーのトム・フォード氏が「彼女こそ私の理想の女性」と語るように、
仕事とプライベートのバランスを保ちつつ、世界的なファッションアイコンで
あり続けるカリーヌの生き方には羨望を禁じ得ません。

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

今度の9月で60歳を迎えるカリーヌ。年齢を感じさせない、モード感と
自分らしさを両立させたスタイリングは今もファッションスナップの的。
映画の中では初孫が生まれておばあちゃんになった喜びも語っています。
カリーヌは約30年も同じ男性パートナーと関係を保っています。
男性パートナーと表現したのは、2人は法的には結婚していないから。
フランスでは珍しくない「事実婚」のカップルです。2人の間には2人の
子どもがいて、長女は2012年に初めての子どもを出産しました。

カリーヌのキャリアは18歳で始めたモデルとしてスタートしています。
その後、『ELLE』誌のエディターやスタイリストを経験してキャリアを築いていき、
2001年に『VOGUE』フランス版編集長に就任しました。「GUCCI(グッチ)」や
「Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)」を任された当時の
トム・フォード氏のミューズとなったことでも有名です。

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

着こなしの面でもアナとカリーヌは好みがずいぶん異なります。
アナはワンピースを好んで着ますが、カリーヌはフレンチシックな装いがお得意。
シャツルックも巧みなスタイリングでまとい、気張りすぎない装いのお手本を
示しています。カリーヌがこだわるのはピンヒールで仕上げるレッグラインの演出。
基本の着こなしポリシーはこの30年間にわたって変えていないそうで、
自分をきれいに見せるコーディネートの軸を固めることの大切さも教えてくれます。

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

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(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP

『マドモアゼルC』には「CHANEL(シャネル)」のカール・ラガーフェルドをはじめ、
ダイアン・フォン・ファステンバーグ、リカルド・ティッシ、
ドナテッラ・ヴェルサーチといった大物デザイナーの各氏が登場。
カリーヌのモード人脈の広さを物語ります。彼らファッションのプロが語る
おしゃれのエッセンスも、ファッション感覚に磨きを掛けるきっかけにできそう。
59歳でもファッショニスタとして尊敬を集めるカリーヌのおしゃれ哲学に
触れることのできるこの映画は、私たちの10年、20年先にも役立つ、
「さびないファッション」の道しるべになってくれそうです。

【映画情報】
『マドモアゼルC ファッションに愛されたミューズ』
2014年5月9日TOHOシネマズシャンテほか全国公開
配給・宣伝:ファントム・フィルム
(c)2013 BLACK DYNAMITE FILMS, TARKOVSPOP
http://mademoiselle-movie.com/

【マドモアゼル C×GALLARDAGALANTE キャンペーン情報】

映画公開に先駆けて,GALLARDAGALANTEでは
「マドモアゼルC」タイアップキャンペーンを開催。
カリーヌからインスピレーションを受けたアイテムの発売や
映画鑑賞チケットプレゼントキャンペーンを実施!!

4/14よりキャンペーンページがUPされます。
詳細はこちらからご確認下さい。

http://www.gallardagalante.com/pr/mademoiselle/

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