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RIE MIYATA

ネック美人を目指す!「スカーフ」おしゃれな巻き方×5

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。春先は巻き物が重宝する時季です。しばらくストールが主役でしたが、今年はコンパクトなスカーフが大復活。小さめの四角いスカーフがキュートさとレトロ感を呼び込みます。巻き物が得意な「ガリャルダガランテ」ではもちろんスカーフの品ぞろえがいつもにも増して厚くなっていて、目移りしてしまいそうなほど。そこで、今回はネック周りを華やかに見せてくれる上手な巻き方5パターンをレクチャーします。

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pic02 (c)Rie Miyata

この春夏に使いこなしたいのは、正方形で小さめのスカーフ。長く垂れないから、首元の小粋なアクセントになってくれます。首にぴったりしたネックレスの「チョーカー」をイメージして、「布のアクセサリー」という感覚で迎えると、ネックゾーンにうまく収まります。首にゆるく一巻きして、端を自然に遊ばせる操り方で気取らない雰囲気に。春夏は着姿が淡泊になりがちですが、きれい色を顔の近くに添えれば、あっさりして見えすぎません。顔色がよく見える暖色系や、躍動感を生むポジティブモチーフなど、選ぶ色・柄次第で、イメージを方向付けられるので、ムードチェンジャーに使いましょう。この春夏は割とVゾーンが広めの服を着る機会が増えますが、素肌の見え加減を調節できるのも、チョーカー風の「首元スカーフ」のいいところです。

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pic04(c)Rie Miyata

最初に正面で軽く1回結んできれいな結び目(ノット)をこしらえ、そこに両端を通すだけの「ループノット」は手軽なベーシック技。遊ばせた端が風にそよいで、ナチュラルな雰囲気に整います。コンパクトに収まり、小ぶりスカーフのよさを引き出します。布の風合いに応じて、ムードをアレンジできるから、ソフトなふんわり生地、ハリ感のある素材などを使い分けたいもの。ゆるめに巻いて余った端を短くすると、首の詰まったシャツやTシャツにも合わせやすくなります。春夏に出番が増えるマリンボーダーのニットトップスには、赤系を差して女っぽさをプラス。ワンポイント的に強め色を投入すれば、視線を引き上げる効果が出ます。流行のバンダナ風はアクティブ感を上乗せできて、フリンジボトムスとも好相性です。

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pic06(c)Rie Miyata

中判サイズのボリュームを生かせる巻き方がストールでおなじみの「アフガン巻き」です。正面の胸元に逆三角形を作ると、シャープな印象が生まれます。フロントにまとまったボリュームをこしらえることができる分、大人っぽい落ち着きや余裕を醸し出せます。スカーフの主張が強くなるので、着こなしのキープレーヤーに位置づけて。大判サイズの場合は普通のアフガン巻きを作った後で、少しルーズめに崩したり、ラフに広げたりして、のどかさや抜け感を出す小技も使いでがあります。チルデンセーターのようにVゾーンが深いアイテムでは、アフガン巻きのとがった角がV襟とシンクロして、すっきりした表情に仕上がります。この春夏は胸元にぐっと深く切れ込んだ「プランジネック」が注目されていて、露出をセーブするうえでもアフガン巻きが役立ちそうです。

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大きな三角部分を背中に回す「セイラー巻き」は、その名の通り、「水兵(sailor)」のような背中ルックが持ち味です。背中側からの視線を意識する着こなしが広がる中、印象的なバックショットを作れる点で試したい巻き方。対角線で半分に折ったスカーフを背中に羽織って、正面でキュッと結ぶと、布が広めに露出して、スカーフの色や柄を楽しめます。柄物を目立たせたいときにも重宝します。セーラー服を思わせる、肩からの斜めラインがすっきりした風情。白シャツやノーカラー(襟なし)ブラウスにもなじみます。デニムやライダースといったタフ顔ジャケットに、あえてレディーライクなシルクスカーフを添えると、こなれたミックス感が出せます。Vゾーンでスカーフがいい仕事をしてくれるから、マニッシュやミリタリーといった雰囲気の羽織り物に差し込むアレンジが楽しめます。

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pic010(c)Rie Miyata

スカーフを日常的に巻いている人たちとしてはエアラインのキャビンアテンダント(CA、客室乗務員)が思い浮かびます。様々な巻き方を駆使するCAのアイコン的な巻き方は、コンパクトな二重巻き。結び目を真横に見せる、やや古風な演出でもおなじみです。大判のスカーフをダブルで巻くと、自然なドレープができて、ネックゾーンに華やぎが生まれます。フェミニンと大人っぽさが濃くなるので、エレガントめの装いにマッチします。CA風に横結びにしてサイドからの視線に応えてもいいのですが、結び目を前に回すと、余った布が垂れて、ボウタイのような見栄えに。トップスにかぶさって、たおやかさが強まります。プレーンな白シャツやTシャツにも、思い通りのイメージをオンできます。縦落ち感も引き出せるから、ヒットが確実な「オーバーサイズ袖」やワイドパンツと組み合わせると、さらに長細いシルエットを印象づけられます。

5つのスカーフアレンジはいかがでしたか?巻き物に強いガリャルダガランテのホームページではほかにも巻き方のテクニックやコーディネートプランが紹介されているので、参考にしてみてください。スカーフを1枚加えるだけで、手持ちワードローブの着こなしバリエーションが格段に広がるから、この春夏はスカーフアレンジの腕前を上げて、自分好みのスタイリングを手に入れてみたくなります。

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