Oct.25.2013
1:06 PM
[ Rie Miyata ]
今年らしいコートの選び方&着こなし教えます

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

そろそろコートが恋しい季節。春まで着続けるように、賢く選んで、
上手に着こなしたいもの。「ガリャルダガランテ」では毎年恒例の
コートフェアを開催中。その有望株、ニューフェイスをピックアップしました。
この秋冬のコート戦略を練ってみて下さいね。

大きく4タイプに分けて、今季コートの新傾向と
スタイリングプランをチェックしていきましょう。

◆ミニマル系コート
飾り気を控えた、割とプレーンな見栄えのミニマルなコートは1枚持っていると
何かと便利。難なくなじむお仕事ルックにはもちろんですが、オフの装いにも
活用しましょう。マキシスカートで合わせてロング&リーンのシルエットを出したり、
白パンツで合わせて色を際立たせたりすれば、冬の着こなしに幅が出ます。

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ビーバードレープコート 44,100円

ベージュ系のミニマルコートは穏やかな風情が合わせる服を選びません。
ゆったりと襟が折り返すフォルムは、大人っぽいムードを引き寄せてくれます。
たっぷりしたボリューム感があるので、帽子やヒールブーツで量感を
調節してあげると、縦長のすっきりした着姿に仕上がります。

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カシミア混ノーカラーコート 46,250円

深い色のミニマルコートは冬ルックの引き締め役に絶好のチョイス。
タイトめのテイラーリングは、冬の厄介者である着ぶくれを避けるシルエットを
生んでくれます。裾が少しフレアー気味のタイプを選べば、パンツルックが
よりシャープに着映えします。白系のボトムスはコートとの境界線が
はっきりする分、コートルックに変化が出しやすくなります。


◆カジュアル系コート
カジュアル系コートの代表格はフード付きやPコート。
ボーイッシュな雰囲気が持ち味ですが、そちらへ寄せすぎないようにしつつ、
帽子やストールなどの小物でフェミニンを添えるのが、この秋冬らしいさじ加減。
見慣れたアイテムだから、今季は少し手の込んだタイプを選びたくなります。
スパイスに加える小物を意識してアレンジを組み立てれば、鮮度アップ。

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フードショートコート 37,800円

フード付きコートは襟周りにボリュームが生まれるので、短めの着丈がおすすめ。
ショート丈コートは、重たくなりがちな秋冬ルックの救世主。寒くない日は
前を開けて、ニットやシャツとのレイヤードを楽しんで。トップスの裾を
ウエストからアウトさせると、縦長のイメージを印象づけられます。
コートとの丈違いを演出すれば、さらに効果が強まりレイヤードが楽しめます。

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Pコート 44,100円

もともと海に縁が深いPコートはネイビー系の濃い色がスタンダード。
ただ、重たく見えないよう、利かせ色をまぶして、装いを華やがせて。
ニット帽に明るめの色を取り入れれば、視線が引き上がって、重たく見えません。
視線を上下に広げる上では、靴にも色物を迎えるといいでしょう。
マニッシュなムードを、ぐっと女らしく整えたいなら、ストールにお任せ。
狙ったイメージを引き寄せられるから、いくつものストールを使いこなして。


◆マスキュリン系コート
英国紳士のシンボル的なチェスターフィールドコートは今季のマストハブ。
この秋冬はブームが見込まれているから、まだワードローブに迎えて
いない人は買い時到来。コートのおかげで全体にマスキュリンな
輪郭が生まれるので、思い切って男性的にまとめるのもよし、
フェミニンを差し込んでジェンダーミックスに味付けするのもよし。
主張の強い男顔コートは、着こなしの引き出しを増やしてくれそう。

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ショールロングコート 51,450円

上品なグレーは冬の装いを落ち着いたクラス感で包んでくれます。
袖を通さない肩掛けは、華奢な骨格を静かにアピールすれば、逆に
女性的に映ります。カットソーやセーターでほっこり感を添えるのが、
マニッシュ感を抑える上手な引き算。足首を出したり、高めのヒールを
履いたりするのも、レッグラインを伸びやかに見せる小技です。

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グレンチェックコート 51,450円


チェック柄は英国ブームに乗って、この冬の最旬モチーフに昇格。
なかでも格子柄が大きめのグレンチェックやウインドウペーンは、これまで
あまり見なかった柄だけに、装いに新しいムードを呼び込んでくれそう。
大胆に紳士テイストで染め上げるなら、帽子や靴もメンズ物っぽく固めてみて。
決め手はダブルブレストのスーツ。肩掛けしてボリュームをもたせた
コートのおかげで、細身パンツが一段とスレンダーに見えます。


◆進化系ムートン、ダウン
真冬に大活躍するダウンやムートン。身体をぬくもらせてくれる機能は
しっかり備えつつ、進化系のデザインはおしゃれの面でも頼もしい。
ダウンやムートンはモコモコになりがちですが、美フォルムの進化系なら、
着こなしを邪魔しません。アウターという存在感の大きさを活かしつつ、
すっぽりくるまれて見えない工夫が大切。袖先をのぞかせたり、
前を開けたりといったアレンジをすると冬の着こなしを格上げしてくれます。

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ノーカラームートンコート 16,800円

ムートンは意外に素材の質がはっきり分かってしまいやすいアウター。
スペイン産のメリノムートンを使用したコートは着心地が軽く、実際に重さもライト。
羽織る感じでまとえるのは、ちょっと新しい体験。もこもこのボアが襟と袖先に
あしらわれていて、見た目にもほっこり。コートルックは単調になりがちですが、
このような切り替えを配したデザインは動きが出ます。短めの袖丈で、
袖先からシャツをのぞかせているので、腕が細く長く見えます。

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ツイードコンビダウン 51,450円

ダウンコートはケミカル系の風合いで、キルティングの縫い目が目印というのは、
もう昔の話。パッと見ではダウンウエアに見えないのが今どきのモデルの特長。
イタリアのポントルト社のツィード素材をふんだんに用いたダウンコートには
穏やかな風情が漂います。しんなりと身体の線に沿うので、程よい落ち感が出て、
こなれきた着姿に整えやすい。ファーのフード部分は取り外しが利き、
着回し効果が大。お仕事ルックにもなじみますが、デニムにだって無理なくマッチ。


冬本番を前に今年顔のコートを手に入れたい気候になるなか、
ガリャルダガランテではコートフェアが10月24日からスタートしました!

GALLARDAGALANTE COAT FAIR
10月24日(木)~11月10日(日)

期間中、コートをお買上げのお客様には毎日のケアに役立つ
コートブラシをプレゼント。着るたびに愛着が募るパートナーコートとの
出会いが待っているに違いないから、このコートフェアを逃さないで
「GALLARDAGALANTE」のショップへ足を運んでみてくださいね。

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